会社員から見た人気アニメ「ハイキュー!!」の魅力 〜北信介編〜
セカンドシーズン放映中の人気アニメ「ハイキュー!!」は社会人こそ見て学び働き方に活かす要素がたくさん詰まった作品。
このブログではアニメ「ハイキュー!!」を追いかけランダムで、独自の視点で解説 (ほぼ感想)。
放映中のアニメ「ハイキュー TOP OF THE TOP」にできるだけ合わせたネタでUp予定です。
※常にネタバレあり※
さて、春高一回戦を制した烏野にぶち当たった西の宿敵、兵庫稲荷崎高校。
今回は第二セット半ばに登場した、エースツムサム兄弟もビビる稲荷崎高校主将、北信介について。
たった15分ほどの彼のストーリーに涙を流した人も多いのでは。Twitter を見ても、国内外から彼のシーンのファンは多いようだ。
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中学から、高校2年までバレーの実力は日の目を見ず。スタメン入りも果たせたなかった彼。しかし彼の幼少期を振り返るシーンでは、祖母が丁寧に縁側の掃除をしながら「誰かが見とるよ」と優しく繰り返す。
彼はいつも練習には一番乗り、掃除挨拶も欠かさず校内のトイレをピカピカにするというルーティンまで。
中でもを体育館で丁寧にボール磨くシーンは、印象的だ。
風邪をひいたエースに冷たく帰れと促した後にこっそり差し入れを置いたり、気配りも自然にできる人間。それでも、他の人間には才能があり表舞台で活躍し、自分はそこに立てることはなかった。
しかし彼は三年になって、最初に呼ばれる背番号、1番 主将を手にした。
「誰かが見てるんよ」という祖母の言葉が、ここにきてようやく現実となる。
監督が、コーチが、チームメイトが、彼の「過程を大切にする姿勢」「弛まぬ努力」そしてその繰り返しを見ていたからだ。
といっても、このユニフォームをもらえる一瞬にたどり着くまでの日々は、言葉では表せない忍耐悔しさ羨ましい気持ち時に少しの怒りなどに溢れていたのだろう。
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「見てる人は見てる」という言葉は幼少期くや現在でもよく聞くが、筆者はこの言葉にはそこまでポジティブな印象はなかった。
なぜなら、見てる人を強調されるあたりに、見ていない人の方が圧倒的に多いという考えにたどり着くからだ。
そしていつも冷静ときに周りに冷徹とも思わせる北信介は、ユニフォームを手にし、周りの目も憚らず号泣する。
スポーツをしている(いた)人、会社や組織で地道な努力を重ねてきた人、それでも圧倒的才能に敵わないと知った瞬間を経験した人なら、このシーンで涙を流さずにはいられないだろう。
彼の名言。「毎日やんねん。ちゃんとやんねん。」
会社でも優秀で華やかな経歴を持った人間はたくさんいる。それでいて人間性もイケてる人だって溢れるほどいる。
しかし彼のように、日々の積み重ねを大切に過程を大事にしてきた人間は、目立たずともチームの大きな支えとなる。
そしてその人それぞれが重ねてきたものは丁寧で、ブレず、いざという時にも動じずいつも通りの実力を滞りなく発揮するのだ。
こう言った人材は比較的目立ちづらい。マネジメント層に媚びたりもしないことがほとんど。しかしこの北信介を主将に抜擢した監督に、その監督力にたくさんの拍手を送りたい。
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