会社員から見た人気アニメ「ハイキュー!!」の魅力 〜月島×影山:自分の実力を引き上げるのは誰なのか〜
チームや仲間と何かに取り組んでいる時、つい馴れ合いになることはないだろうか。
相手が合わせてくれるが故、それに気づかずつい気持ちよくなり今の自分の実力が最大値だと勘違いをしたままになっていないだろうか。
(ハイキューウィーク in 仙台2020 筆者購入グッズ)
セカンドシーズン放映中の人気アニメ「ハイキュー!!」は社会人こそ見て学び働き方に活かす要素がたくさん詰まった作品。 このブログではアニメ「ハイキュー!!」を追いかけランダムで、独自の視点で解説 (ほぼ感想)。
今回はアニメ「ハイキュー」からエース影山と190cmミドルブロッカー月島のコンビをピックアップしたい。
(筆者の推しメンたち⭐︎)
影山はどんな場所からどんな角度からでもアタッカーに対し的確なトスをあげられる名プレイヤー。
宮城県戦通過後、その実力は全日本ジュニアユースにも選ばれるほどだ。
烏野高校の名プレー、日向との変人速攻は、彼のトスなしではもちろん成立しない。
しかし彼はジュニアユース合宿で、日本全国から選りすぐりのプレイヤーと交わり、影山のトスを見たある選手から超煽り気味にこう言われる
「お利口さんよなあ。」
この言葉を放ったのは、後に春高で対戦することとなる兵庫稲荷崎高校のエース、宮侑(みやあつむ)だ。
影山はその言葉にイラっときたものの(ほぼツムの言い方だが)、瞬時にはその真意を掴めずにいた。
お利口さん、とは。
(ハイキューウィーク in 仙台2020筆者購入グッズ 名コンビ引き当てた嬉)
この言葉はチーム内で名プレイヤーとされてきた影山をさらに成長させるきっかけとなる。
お利口さん、とは。
その言葉を鵜飼監督に聞くと監督も、全国にはやはりすごい奴らがいると心の中で呟く。すでに監督は気づいていたのだろう。
影山は相手の特性を常に的確に理解し、それに適したトスをどこからでも合わせることができる。
もちろん尋常ではないスキルではあるが、果たしてそのトスは、あげられたものにとって常に最高なものであるだろうか。
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今回は月島の打点にフォーカスする。
月島は同じ1年にして190cmの高身長、正確にやや難あり(な気もするが嫌いではない)だが白鳥沢戦では超強力牛島のアタックを止めて勝利のきっかけを作った。
そして、ブロックだけでなくサーブもアタックも難なくこなす。常に目立ち続けるほどのハイスキルではないものの、常8~9割の実力を維持しブレずに冷静。
影山は常に彼の高い打点に合わせた絶妙なトスを上げ、決めてきた。
烏野のメンバーに対し影山は、
宮侑は、「自分が強いスパイカーだと錯覚させるトス」をあげる、と言った。
相手に決めさせる、とか気持ちよく打てる、という領域を超えていることを示唆させる。
それはトスを上げた先のプレイヤーの実力以上を引き出させるトスであり、その実力をぐんぐんと引き上げていくものなのだ。
そして春高二回戦で稲荷先高校との第一セットで、影山が月島にトスを上げるターンが来る。
そこで影山は、これまでの「お利口さん」トスではなく、冷静な月島も煽られるほどの高いトスを上げる。
「ここまで、飛んでこい・・!」と心の中で叫びながら。
自分の実力は誰が引き上げるのだろうか。
時には自分自身であり、そのために勉強をしたり鍛えたり場数を重ねたりするのだろう。
しかし影山のような相棒を見つけられたなら、自身の打点はより効率的に高くなっていく。
主観に基づいたきっかけではなく、客観的視点から見定め今の実力を信頼した上でそれ以上へ届くヒントを出してくれるからだ。
もちろん準備をしていない人間にそんなトスはあげられない。自身の努力、仲間との高め合い。
このストーリーは我々社会人にも、努力はしているか、人に恵まれているか、その人と高め合うことができるか、を突きつけてくる。
このトスをきっかけに月島は春高という本舞台で、自身にとっても新しい高い打点から、アタックを決めた。
「俺がいれば、お前は最強だ」
これは日向か影山に言った言葉。しかしこれは影山→月島へもこのトスを通して伝えられたのではないかと思う。
※この二人は言語にして会話するとややこしくなること多々、伝え方は必ずしも言語でなくても良いのだろう
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